形状簡略化・外形抽出 // 用途に合わせたCADデータの最適化を
ものづくりには引き算も必要
設計者が作成する3D CADモデルはデータ容量が大きく、形状も複雑なため下流工程では扱いにくい場合があります。
例えば、CADモデルから解析ツール用のメッシュモデルを作成する際、CADモデルに含まれるフィレットなどの形状をあらかじめ検出・削除すれば、メッシュモデルの不具合発生を抑止することができ、CAEプロセスでの解析時間の短縮や精度向上につなげられます。
情報を守る
意匠や内部機構の設計情報は企業にとって重要な知的財産です。CADデータに含まれる特徴形状や内部パーツを削除することで、社外の協力会社には最小限の必要な情報だけを、効率よく共有することができます。
特長
形状の自動認識と削除
CADデータに作成履歴(フィーチャーツリー)が含まれていない場合でも、フィレットや面取りなどの特徴形状を認識し、削除します。
外形抽出・内部空間抽出
アセンブリーモデルを一体化した後、内部空間形状と開口部分を自動でふさぐことで、外観形状のみの軽量な1 ソリッドを作成します。内部空間形状のみを取り出すことも可能です。
パート間のすき間埋め
アセンブリーモデルに含まれる目視では確認できない微小なパート間のすき間を検出し、人が編集したように自然なかたちで埋めます。
活用シーン
形状簡略化機能は製造プロセスの中のさまざまなシーンで活用されています。
CAEの前処理
CADモデルのフィレットや面取りなどを削除することで、FEAなど解析用のメッシングの高速化を図ることができます。
金型設計の前処理
金型設計でテーパーを付ける際に不要なフィレットなどの形状を、CADモデルから簡単に削除することができます。
製品の簡易モデル・画像の作成
調達や販促用資料に使う簡易モデルや画像をCADモデルから作成することができます。
知的財産保護
後工程では必要のない形状をCADモデルから削除してからデータを共有することで、情報漏洩のリスクを軽減することができます。
メディアライブラリー
動画
形状簡略化機能の体験版をご案内しています
他機能と組み合わせ
最適なデータ前処理プロセスを
CADデータの形状簡略化は、エリジオンの3Dデータ活用プラットフォームElysium 3DxSUITEでご利用いただけます。
データ検証・修正やデータ変換機能と組み合わせれば、解析プロセス全体を効率化するハイレベルなシステムを構築することができます。