エンジニアリングの課題を
3Dデータ処理技術で解決する
自動車、航空・宇宙、家電、プラントメンテナンス、土木、建築などあらゆる分野で3Dデータ活用の重要性が増しています。エリジオンは世界トップ水準の技術力で、3Dデータ処理に関する複雑な課題を解決します。
あらゆるCADに精通
多様な対応CAD/フォーマット
あらゆるCADやデータ形式の構造を理解し、最適なデータ変換・処理を行う技術を蓄積しています。欧米で主流の中間フォーマットJT、STEP AP242、3D PDFなどにもいち早く対応し、国内外のグローバル企業に最適なソリューションを提供しています。
代表的なCADソフトウェア・データ形式
CATIA V4 | Creo Parametric | Autodesk Inventor | ACIS | IGES |
CATIA V5 | NX I-deas | CADmeister | JT | STL |
3DEXPERIENCE | SOLIDWORKS | iCAD | PLM XML | XVL |
NX | Creo Elements/Direct | Parasolid | STEP | 3D PDF |
3Dデータが持つすべての情報を最適化
エリジオンは特定のCADや企業に頼ることなく、独立・中立な立場からお客さまのマルチツール環境構築をサポートしています。
中立的であるからこそ、すべてのCADベンダーから最新の情報を等しく入手することができ、長年培ったあらゆるCADに対する技術的な知見・開発経験、さらに独自の中間ファイルフォーマットENF(Elysium Neutral File)など専門的な技術をもとに、3Dデータが持つ膨大で複雑な情報(形状・属性・色・レイヤ・フィーチャ等)を、用途に合わせて自在に扱えるシステムを提供します。
また3Dのデータ構造に詳しいエリジオンだからこそ実現できる2Dと3Dをつなぐハイレベルなソリューションが、新たなものづくりのプロセスを可能にします。
洗練された形状処理技術
3D形状の表現方法は、NURBS(Non-Uniform Rational B-Splines)やベジエ(Bezier)などさまざまな形式があり、それらはすべて数式で表されます。その構造を正しく理解し、意図通りの編集・加工を施すには高度な数学力が不可欠です。
その上で、例外的なケースにも適用できる堅牢なアルゴリズムを構築し、さらに実用に耐える高速なデータ処理をプログラミングによって実現することで初めてエンジニアリングに役立つソフトウェアが完成します。
エリジオンはこれまで、CADデータの自動修正・形状簡略化など汎用CADソフトウェアが持たない高度な3Dデータ編集機能を実現することで、世界中の製造業の課題を解決し、エンジニアの仕事を劇的に効率化してきました。エリジオンの技術者が持つ数学力とプログラミング能力と、こうした世界中のクライアントとの協業によって得られた多様な経験と膨大な検証実績が、世界トップ水準の形状処理技術の源泉となっています。
CAE
PLM/PDM
外形抽出/内部抽出
「違い」を定義し高い精度で洗い出す
3Dデータの品質を見極める―Verification
3Dデータを中心に据えた先進的な製造プロセスを導入するためには、3D設計・編集ソフトだけでなく、そのデータの信頼性を高める仕組みが不可欠です。
製品・部品の品質をさまざまな試験・検査で担保するように、目に見えないデータも同じく一定の基準に沿って精密にチェックし、その品質を保証しなければなりません。
それを実現するために必要な工程・機能がVerificationです。Verificationは、データが求められた精度を満たしているか、瑕疵のある不良品はないかを見定める検査機能でPDQ(Product Data Quality)チェックとも呼ばれます。
これによりデータ品質を上げることで、手戻りを防ぎプロセス全体での時間やコストの軽減が実現されます。
エリジオンは業界標準やお客さま独自のルールをシステムに組み込み、確実な3Dデータ品質チェックを実現します。
クライアント基準への準拠
PLM/PDM
製造可能性検証
自動車の突起物検出
二つの3Dデータを比較する―Validation
設計変更(ECO: Engineering Change Order)の有無や、設計者が意図せずに変更してしまった箇所の有無を確認する際には、編集前後の二つのデータを比較する必要があります。この工程はValidationと呼ばれます。
エリジオンは形状・属性・注記など、3Dデータが持つすべての情報を対象とした高精度な比較を可能にし、さらに比較結果を3D PDFなどユーザの使い勝手の良いレポート形式で作成するソリューションを提供します。
点群・ポリゴン・CAD―3Dの境界を自由に越える
リアルとデジタルをつなぐ新しいエンジニアリングの創造
テーブルサイズから都市スケールまで、現実世界のさまざまな情報を収集するセンサが普及しています。例えば、3Dレーザースキャナで計測した3次元形状情報を元に自動的にCADモデルを生成する技術(リバースエンジニアリング)は、これまでデジタル処理の適用が難しかった領域で仕事の進め方に変革をもたらします。 エリジオンは、強みの一つである形状処理技術を最大限に生かし「まるでCADソフトウェアで一からつくったようなデータを点群・ポリゴンデータから生成する」という難題に長年取り組んでいます。 その結果エリジオンのリバースエンジニアリング技術は、業界で他に例を見ない唯一無二の特性を有しています。
大規模環境エンジニアリングと3D CADの世界をつなぐ
数十億点に及ぶ点群データを自動で構造化・意味付けすることで、配管・設備・鋼材・ダクトなどのモデル要素の作成に役立てられます。
効率的な処理のために、さまざまなセンサの特性と、CADソフトウェアなどの後工程のシステムにおける利用方法との両方を理解し、独自のアルゴリズムを開発しています。
その根底には、技術者の数学的な能力と、社内に蓄積された高度な形状処理技術があります。
それに加え、エリジオンは土木・建設・プラントなど点群データを先行的に活用する業界の仕事をつぶさに観察し、エンジニアのニーズを正しく理解した上で商品開発を行う「現場主義」の徹底も図っています。
ストレスフリーの大規模データハンドリング
大規模データを高速ビューイング
自動車や大型設備などの3Dデータをより精緻に、より大規模に作成すると同時に、多くの関係者と共有・閲覧することで大きな価値を生み出すことができます。
エリジオンは3Dデータをout-of-core方式で管理することで、物理メモリに制約されない事実上無制限のデータ容量を実現するとともに、メモリアクセスの効率性まで考慮した独自の空間分割方式を開発し、描画に必要な要素だけを高速に探索する技術を開発しました。
Webブラウザであらゆる3Dデータを軽快に表示
点群データをはじめとした大規模3Dデータをグローバルに共有したい場合、データ全体を都度複製する方法は現実的ではありません。
エリジオンはサーバサイドでレンダリングした画像を、Webブラウザへインタラクティブに配信する技術を提供しています。
ブラウザへの特別なPlug-inのインストールは不要で、タブレットやスマートフォンでも大きな容量のデータをストレスなく閲覧することができます。これにより、むやみな複製によるデータの散逸の防止にも貢献しています。
VR/AM―3Dの新規分野での研究開発
ヘッドマウントディスプレイや3Dプリンタの普及に伴い、3Dデータ活用に関する新たなニーズが次々と生まれています。エリジオンはこれらの最先端の領域にも積極的に取り組んでいます。
点群のAR/VR活用
スマートフォンや家庭用ゲーム機を用いた個人利用を中心に普及しつつあるAR(Augmented Reality: 拡張現実)・VR(Virtual Reality: 仮想現実)技術を、エンジニアリングの現場に応用する取り組みを行っています。
AM (Additive Manufacturing) / 3Dプリンティング
金型を用いた製造方法では不可能な、複雑な形状を作り出せるAM技術(3Dプリンティング)に注目が集まっています。量産品の施策から一点ものの制作までさまざまな用途での活用が進んでいます。
エリジオンは3Dプリンティングに最適なデータの作成や、データの前処理に関する研究を行っています。