株式会社エリジオン(本社:静岡県浜松市、代表取締役社長:矢野 裕司)とダッソー・システムズ社(以下ダッソー社)は、このたび3DEXPERIENCE関連製品開発におけるパートナーシップ契約の内容を拡張しました。
本契約をもとに、3Dデータ変換・活用ツールCADdoctor およびASFALISに3DEXPERIENCE専用ファイルの変換機能を追加し、2019年末に提供を開始する予定です。これにより、ユーザーは3DEXPERIENCEとさまざまなCADシステム・ファイル形式間での高品質なデータ変換を実行することが可能になります。
3DEXPERIENCEは、ダッソー社が製造業向けに提供するPLM(Product Life cycle Management: 製品ライフサイクル管理)システムです。
エリジオンはこれまでもダッソー社からCAA V5 Adapter関連パートナー、CAA V5 Interoperability Partner、さらにV6 Official Partnerに認定されるなど、約20年にわたって協力関係を深めてきました。今回パートナーシップの内容が拡張されたことで、エリジオンは、3DEXPERIENCEを導入した企業の製造プロセスを効率化する、より高度なソリューションの提供が可能となりました。
新たなパートナーシップで可能となるソリューション
- マルチCADから3DEXPERIENCEへの変換
- 3DEXPERIENCEからマルチCADへの変換
- 3DEXPERIENCE で作成されたデータの品質検証(PDQチェック)・比較・形状簡略化等のデータ最適化
エリジオンの新たなソリューションにより、ユーザーはCADの形状だけでなくPMIや属性情報などを活用しながら、後工程とのデータ交換をスムーズに行うことのできる環境を構築することができます。
なお、エリジオンは2012年にダッソー社からV6 Official Partner認定を受け、xCADコンポーネントを用いたCADデータ変換ツール3DEXPERIENCE DirectTranslatorを開発しました。3DEXPERIENCE DirectTranslatorは3DEXPERIENCEに組み込まれるツールで、NX・Parasolid・Creoなどとのデータ変換機能を搭載しています。これに加え、多彩なデータ変換・最適化機能を備えるCADdoctor・ASFALISでの3DEXPERIENCE関連ソリューションを提供できるようになったことで、エリジオンはこれまで以上に、3DEXPERIENCEユーザーに対し効果的なデータ流通システムの構築をサポートすることが可能になりました。
エリジオン 代表取締役社長COO 矢野裕司のコメント
製造業界のリーディングカンパニーによるグローバルな事業提携が増加している中で、多くのお客さまからエリジオンに対し、ダッソー社とのパートナーシップの強化を期待する声をいただいていました。今回のダッソー社とのパートナーシップの拡張によって、ユーザーが自社で保管する過去のCADデータをエリジオンの独自技術によって3DEXPERIENCEに変換することも可能になります。
先進的なPLMシステムである3DEXPERIENCEとエリジオンの技術を組み合わせた高度なソリューションが、多くのユーザーが抱えるMBD(Model Based Development: モデルベース開発)導入の課題を解決し、より一層の製造プロセスの効率化に寄与するものと確信しています。