2025年5月にリリース予定のInfiPointsの新バージョンから、従来オプションライセンスとして提供してきたBIM/CADモデル出力機能の一部を標準機能に変更します。新バージョンを導入いただくことで、点群をもとにInfiPoints上で作成したCADモデルを、対象のBIM/CADソフト向けに出力いただけるようになります。

変更対象のオプション

  • Rebro出力オプション
  • Revit出力オプション
  • CADWe‘ll Tfas出力オプション
  • Rhinoceros出力オプション

なお、VR・MRオプションや、CATIA V5、NX、Parasolid、JTなど一般的に製造業で利用されるCADソフト向けのデータ出力機能は、引き続き有償オプションとして提供します。

InfiPointsの発売から10年以上が経過し、3Dレーザースキャナーや点群データの認知が大きく広がりました。またそれと同時に、設計業務の図面から3Dへの変更を検討するお客様も増えています。今回InfiPointsのCAD連携機能の一部を標準化することで、より多くのお客様に、点群を活用した3D設計業務の効率化を体感いただきたいと考えています。

点群を元にした現況図(CADモデル)作成

InfiPointsの発売以来、お客様から特に高い評価をいただいている機能が点群からCAD への変換です。

点群データから円柱や平面を自動的に抽出し、その情報をもとに配管やダクト、鋼材、設備などを効率よくモデリングする機能で、例えば空気調和設備のリニューアル施工を手掛ける東洋熱工業様は、この機能を利用して現況図(3Dモデル)作成にかかる時間を従来の4分の1に短縮したと発表されています。

東洋熱工業株式会社の事例を読む

InfiPointsであらかじめ現場の配管や設備等のCADモデル化を行うことで、CADソフトにデータを読み込んだ時点で、すでに7割ほどモデルとして出来上がった状態から設計作業を始められます。手元のメモや写真を見ながらモデリング作業する方法に比べ、時間や設計者にかかるプレッシャーを大きく減らすことができ、精度も向上します。

InfiPointsのモデリング機能

InfiPointsには、主に配管・ダクト・鋼材・躯体などのモデリング機能が搭載されています。

配管モデリング
平面モデリング
鋼材モデリング

BIM/CADソフトとの連携―データ出力

InfiPointsで作成したデータはBIM/CADソフト向けに編集可能なモデルとして出力することができます。

今回の標準化の対象であるRebro、CADWe‘ll Tfas、Revit、Rhinocerosを活用してリニューアル施工の3D設計をされているお客様は、今回のアップデートを機に、ぜひInfiPointsのCADモデル化・出力機能をお試しください。

また、これからBIM/CADソフトを導入し3D設計に取り組まれるお客様は、BIM/CADソフトのトライアルに加えて、InfiPointsのモデリング機能やデータ連携も併せてお試しください。

Rebro連携
Revit連携

新バージョンは2025年5月リリース

2025年5月に予定しているInfiPointsのメジャーアップデートでは、本記事で紹介したBIM/CADモデル出力機能の標準化のほかにも、点群を物体ごとにグループ化し自動でレイヤー分けするセグメンテーション機能や、クラウドを活用した点群データ処理機能など、点群データ利用をさらに効率化する機能の追加や変更を予定しています。

別の記事で詳しくお伝えしますので、そちらもぜひご覧ください。