

3次元データの真の価値を引き出す
3次元データはそれだけでは単なる情報伝達のための道具に過ぎません。3次元データを介して、人・システム・時間を越えた繋がりを持たせることで、
大きな価値が作り出されます。ASFALISはそれを実現します。
ASFALISの3つのポイント
属性情報やアセンブリ構造を
自由自在にハンドリングします
アセンブリ構造・色・レイヤ・属性・各種PMIなど、CADデータに含まれるあらゆる情報を漏れなく伝えるだけでなく、それぞれの企業・部門の要求やツールの仕様に応じて最適化を行う機能を備えています。
CADデータに含まれるあらゆる情報にアクセスし、CADデータ変換の過程でそれらを自由に付加・編集・削除等を行うことができます。
処理手順はスクリプト言語で記述できるため、処理内容を細かく設定できるほか、条件分岐を行うことでデータの内容に応じて処理内容を変えることができます。
CADデータの利用範囲を大幅に拡大し、効率的で正確な企業間・部門間のコミュニケーションを実現します。


後工程に適した形状の最適化を行います
設計履歴がないモデルに対してもフィレット・面取り・穴などの詳細形状を認識し削除する形状簡略化機能や、極端に細いフェースの排除や滑らかに接続されている曲面同士の接合を行うフェースのマージ機能を備えています。また、指定した視点方向から見えている外形形状のみを取り出したり、複雑な形状を簡易形状(直方体や円柱など)に置き換えることで、ファイルサイズを軽量化することができます。
CAEや金型設計、生産ラインシミュレーション向けにデータを最適化することができ、製造プロセスにおける各工程を円滑につなぎます。
CADデータを比較し差異を検出します
2つのCADデータを比較し、形状だけでなく、PMIや属性情報などCADに含まれるあらゆる情報の差異を漏れなく検出することが可能です。
形状については、穴径やフィレット径などの数値的な差異もリスト表示できます。アセンブリモデルに対しては、アセンブリ構造やパート名、パートの位置等の差異を検出します。さらにPMIについては、数値情報の差異だけでなく、フォントや矢先の位置の違いなども検出します。また、何を差異として検出するかを柔軟にカスタマイズすることができるため、不必要な差異まで検出されることはありません。
検出した差異は、ASFALISのViewer(Model Viewer/Diff- Viewer)で確認できるほか、3D HTML形式や3D PDF形式の比較結果レポートとして出力することができます。特別なツールを導入することなく他社や他部門と円滑にコミュニケーションをはかることができます。

一連の処理を自動で実行します
各種データ変換の設定、属性編集の条件分岐、形状簡略化の手順など、一連の処理をスクリプト言語によって記述し「シナリオ」として登録しておくことができます。
複雑な処理もシナリオを選択して実行することができるため、各設計者による設定ミスといった人的なエラーを排除します。
処理の途中でエラーが発見された場合には、エラーの状況に応じて適切な修正を実行するなど高度な自動化処理も可能です。
シナリオと3Dデータを指定し、大量のデータを一括で処理する仕組みを構築できます。
CASE1
複雑な製造手配を正しく簡単に
アセンブリを構成する個々の部品ごとに複数の取引先へ加工業務を発注する場合、通常、それぞれの取引先に適したデータへの変換とその送付作業に多くの手間がかかります。
ASFALISを使用することで、事前に用意した部品名と手配先、および手配先で使用するCADの種類の一覧表をもとに、自動的にアセンブリの分解・各部品のデータ変換・変換結果の送付 を行うソリューションを構築できます。

CASE2

お客様固有の要望(形状比較)を実現
ASFALIS ENF Editorを用いることで、お客様固有の要望を実現します。
例えば、ASFALISで形状比較を実行する際に、 ENF Editorを用いて事前に特定のロジックを組んでおくことで、本当にお客様が知りたい差異のみを検出することができるようになります。
(例)
- 「意匠面」の変更箇所のみを検出する
- R側の意匠面をミラーリングしたL側の意匠面を作成したうえで、設計モデルと比較する
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導入事例

トヨタ自動車株式会社様

株式会社アイシン様

株式会社高津製作所様

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