株式会社エリジオン(本社:静岡県浜松市、代表取締役社長:矢野 裕司)は、3D CADデータを元に作成される3D PDFのコンテンツやレイアウトをユーザーが自由にデザインできるオーサリングツール「Data Package Studio」を開発しました。製造業向け3Dデータ変換・活用支援ソリューションASFALISの新版「EX8.1」に本機能を搭載し、本日2月27日にリリースします。
製造業のMBD・TDP推進をサポート―高品質なアウトプットを見やすく、分かりやすく
製品のすべての情報・定義を3Dデータに集約し、3Dデータを正として各製造プロセスを効率的に連携させるMBD(Model Based Definition)の考え方を推進する動きが製造業界で高まっています。また、ものづくりに関わるあらゆる情報・ファイル・ドキュメントを一つのデジタル情報として統合し共有化するという概念、TDP(Technical Data Package: 技術データパッケージ)もMBDとともに注目を集めています。
エリジオンのASFALISは、MBD・TDPの実現に不可欠なCADデータの品質チェック・修正・変換・比較などを総合的に支援するソリューションとして、国内外の多くのリーディングカンパニーに活用されています。
今回エリジオンは、その汎用性の高さからTDPを実現するファイル形式として近年欧米の多くの製造業者が採用する3D PDFに着目し、3D PDF形式で作られる各種レポートのレイアウトや表示項目を直観的な操作で自由に編集できるData Package Studioを開発しました。
MBD・TDPを実務に適用するためには、情報共有のためのレポートに含めるコンテンツやレイアウトを、各企業の独自ルールや利用シーンに合わせて柔軟に編集できる機能が不可欠です。Data Package Studioはそうしたニーズに対応し、利用者が手軽に意図通りのレポートを作成できる利便性を実現しました。
エリジオンの独自技術により高い精度で検出された3Dデータの不具合や、二つのCADデータの差異の情報が利用者自身によって見やすく加工され、PDF形式のレポートとして広く関係者に展開されることで、MBD・TDPの考え方に即した製造プロセス間での高度なコラボレーションの実現が期待されます。