株式会社エリジオン（本社：静岡県浜松市、代表取締役社長：矢野 裕司、以下 エリジオン）は、シーメンスPLMソフトウェア社が提供する3D CADソフトウェア「NX」に組み込んで利用するデータ検証・修正ツール「CADdoctor for NX」の新版「Ver3.0」を、本日7月6日にリリースしました。

主なバージョンアップ内容： 部分修正機能

Ver3.0では、NXで作成したCADデータの不具合箇所だけを抽出・修正し、さらにそのパーツと元のCADデータを合成する「部分修正機能」が加わりました。

従来提供していた「全修正機能」では、データ検証・修正後にモデル全体の形状が新たに作成され、それまでの設計履歴が上書きされます。そのため高い精度での修正が可能となる一方で、修正前の設計履歴をさかのぼってモデルを編集することはできませんでした。

今回開発した部分修正機能では、不具合箇所だけが更新されそれ以外の部分には一切変更が生じず、さらに部分修正の内容が新たなフィーチャーとして設計履歴に追加されます。

ユーザーはモデル全体を最適化する全修正機能と、更新箇所を限定し、かつ修正前の設計履歴を活用しながら効率的にモデリングできる部分修正機能とを使い分けながら、状況に応じて適切な処理を実行することが可能です。

全修正機能と部分修正機能のデータ処理プロセスの違い

部分修正後も維持されたNXのフィーチャー情報と追加された修正内容の例

その他のバージョンアップ内容

ユーザーインターフェースの更新

CADdoctor for NXの検証・修正機能を、NXのツールバーから実行するインターフェースに変更しました。

NXのツールバー上に表示されるCADdoctor for NXのアイコン

NXの新バージョンへの対応

従来のNX9に加え、NX10、NX11に対応しました。

エリジオンは今後も顧客ニーズに合わせた製品の機能改善を継続的に行うことで、3Dデータを用いたものづくりの業務プロセスの効率化に貢献してまいります。