InfiPointsが、公益社団法人日本プラントメンテナンス協会が主催する2015年度TPM賞において、「TPM優秀商品賞」を受賞しました。
TPM賞は、プラントの設備管理技術等の発展に寄与した優秀な論文や商品などに贈られるものです。
今回、JFEメカニカル株式会社、株式会社エクサ、エリジオンの3社が、InfiPointsを活用して新しいプラントメンテナンスの手法を確立し、施工準備の省力化を実現したことが評価されました。
■評価されたInfiPointsの活用事例
1.建物をまたがる配管のメンテナンス
二つの建物を貫通する配管のメンテナンスを行う場合、建物の壁にはばまれて配管の両端の距離を採寸するのは物理的に不可能です。このような場合には、3次元測定器で屋内外を計測し、InfiPointsで二つのデータを合成すれば、画面上で自由に採寸することが可能になります。JFEメカニカルはこの手法によって、現場採寸の作業工数削減と寸法精度の向上、さらに作業員の安全確保を実現しました。
2.建物の傾き測定
大きな地震の影響を受けた建物や老朽化した建物の傾きを検証する場合にも、3次元データの活用は有効です。ただし、こうした建物は倒壊の危険があるため人が立ち入ることができないことが多く、3次元測定器での計測時にも基準球の設置ができない場合があります。
InfiPointsでは、基準球がなくても自動的にデータ合成ができるため、これを活用することで、短時間での建物のデータ化が可能になりました。JFEメカニカルでは、作成したデータを用いてコンピュータ上で傾きを求め、さらに人工的に倒壊させる場合の方向をシミュレーションし、施工準備の効率化を図っています。