プレスリリース
エリジオン、3 次元点群処理ソフト「InfiPoints」を発売―大規模な計測データを軽快に表示・編集可能
2013年4月16日
プレスリリース
エリジオン、3 次元点群処理ソフト「InfiPoints」を発売―大規模な計測データを軽快に表示・編集可能
2013年4月16日
株式会社エリジオン(本社浜松市、以下エリジオン)は、3 次元点群処理ソフト「InfiPoints」を 2013 年 4 月より先行発売いたします。
InfiPoints では、レーザースキャナで計測した船舶やプラント等の大規模な点群データを、容量の制限無く軽快に表示/編集することが可能です。またデジタル化した船舶などの 3 次元データを用いて、新しい設備の導入やレイアウト変更、配管設置などの検討を一つのツールで行えるほか(All in One)、3D CAD や 2D CAD との円滑なデータ連携も可能です。
長距離型レーザースキャナの普及で大規模な構造物が 3 次元点群データとして簡単に計測できるようになり、船舶やプラントなどを 3 次元のデジタルデータとして再現する取り組みが進んでいます。
しかし現状では、データを手軽に取得できるようになった一方でソフトウェアの進化は遅れており、ユーザー側が多くの負担を強いられています。その要因として、巨大な計測データを軽快に扱えるツールがないことや、作業ごとに複数のツールを使い分ける必要があることなどがあります。また既存のツールの課題として、様々な検討作業を行う上で重要な、計測データと 3DCAD データ及び図面データを同時に表示/編集できる機能が充実していないことも指摘されています。
InfiPoints では、エリジオンが新規に開発した点群処理技術と従来蓄積してきた先進的なデータ変換技術を組み合わせることで上記の課題を解決。実在する世界と構想中の構造物とを自由自在に組み合わせて、現在と未来の時間を越えた検討を可能にします。
顧客ニーズに迅速かつきめ細やかな対応ができる点も多くの支持を集めており、船舶・設備メンテナンス・土木・建築・自動車製造等、幅広い業界における先進的企業が、既にエリジオンの技術を用いた新たな取り組みを始めています。
一例として造船業界では、”バラスト水[*]の浄化設備の設置義務化”が近年施行され、その検討を船舶の計測データを基に行っていますが、計測後に行うデータ整備作業に膨大な時間がかかるため、InfiPoints を用いて作業を自動化することで大幅なリードタイム削減を実現しました。計測データ活用の需要が特に大きい造船業界へのプロモーションの一環として、5 月 23 日~5 月 25 日には、愛媛県今治市で開催される国際海事展「バリシップ 2013」にて、InfiPoints の販売代理店である株式会社エクサ様を通じて製品紹介を行います。
また、InfiPoints の技術は世界的にもニーズが高まっており多くの需要が見込めるため、日本国内だけでなく海外向けにも同時に発売いたします。4 月 25 日、26 日にはシンガポールで開催される FARO Technologies 社主催の 3D Documentation Conference において製
品発表と出展を行います。
エリジオンは、お客様と培った技術を InfiPoints として製品化・販売していきます。今回その第 1 弾として、データ活用の入口となるデータ準備の自動化、点群編集、干渉チェック、図面作成に対応した製品を発売開始いたします。
[*] 船舶のバラスト(ballast:底荷、船底に積むおもし)として用いられる水のことで、無積載で出港するとき、その出港地で港の海水などをバラストタンクに積み込む。バラスト水は立ち寄る港で荷物を積載する代わりに船外へ排出される。その際、そこに含まれている水生生物が外来種として生態系に影響を与える問題が指摘されている。
2013年4月より先行発売
構成 | 主な対象 | 本体価格 | 年間保守 |
Plant パッケージ | プラント、造船、自動車工場 | 250 万円(税別) | 50 万円(税別) |
AEC パッケージ | 土木、建築 | 200 万円(税別) | 40 万円(税別) |